予防接種の料金一覧
※ すべて税込表記です。
| ワクチン種類 | 任意接種 | 定期接種 |
|---|---|---|
| インフルエンザ | 3,500円 | 1,500円 注1,2,3,8 |
| 新型コロナウイルス | 16,000円 | 8,000円 注1,2,3,8 |
| 肺炎球菌 (ニューモバックス) (2026年3月末で取扱終了) |
8,000円 | 5,000円 注1,3,4,5,8 |
| 肺炎球菌 (プレベナー) |
ー | 8,000円 注1,3,4,5,8 |
| 肺炎球菌 (キャップバックス) |
14,000円 | ー |
| 帯状疱疹 (シングリックス) |
22,000円 | 11,000円 注1,3,6,7,8 |
| HPV(子宮頚がん予防) ワクチン |
30,000円 | 0 |
| 成人向けRSウイルス | 26,000円 | ー |
| RSウイルス (妊婦24〜36週対象) |
ー | 取り扱い予定なし |
| 麻疹風疹ワクチン | 10,000円 | ー |
| ムンプスワクチン (おたふく・流行性耳下腺炎) |
5,600円 | ー |
| 水痘 | 7,500円 | ー |
| 日本脳炎 | 6,600円 | 0円 注9 |
| A型肝炎 | 要問い合わせ | ー |
| B型肝炎 | 6,600円 注5 | ー |
| 髄膜炎菌 | 25,000円 | ー |
| 二種混合 (ジフテリア・破傷風) |
ー | 0円 注9 |
| 三種混合ワクチン (ジフテリア・破傷風・百日咳) |
5,500円 | ー |
| 破傷風ワクチン | 要問い合わせ | |
| 狂犬病ワクチン | 要問い合わせ | ー |
料金表に関する注釈・注意事項はここをクリック
- 注1:当院は宮城県広域化予防接種事業の対象医療機関です。やむを得ない事情がある場合に限り、当院で予防接種を受けることが可能です。やむを得ない事情とは、(1)住所地が仙台市外であるが当院がかかりつけの場合、(2)市町村が定めた接種期日に予防接種が受けられず、市町村の次の予防接種期日まで期間があり、予防接種法で定められた期間に予防接種を受けることができない場合、です。
必ずお住まいの市町村担当課にお問い合わせの上、対象ワクチンの予診票をご持参のうえご予約ください。
当院で実施可能なワクチンは「高齢者インフルエンザ」「高齢者新型コロナウイルス」「高齢者肺炎球菌ワクチン」「HPV(子宮頚がん予防)ワクチン」「高齢者帯状疱疹」です。 - 注2:仙台市に住民票があり、接種日時点で(1)65歳以上の方、(2)心臓・腎臓・呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害を有する方、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方(身体障害者手帳1級相当程度)。
- 注3:原発避難者特例法による 福島県内の13の指定市町村 から避難され、仙台市に届出をしている方も対象となります。
- 注4:仙台市に住民票があり、接種日時点で(1)65歳の方(65歳の誕生日前日から66歳の誕生日前日まで接種可能)、(2)心臓・腎臓・呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害を有する方、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方(身体障害者手帳1級相当程度)。
- 注5:過去に23価肺炎球菌ワクチン(PPSV23:ニューモバックス®NP)の接種を受けたことがある方は、任意接種(定期接種の対象外)となり、全額自己負担になります。
- 注6:仙台市に住民票があり、接種日時点で(1)65歳以上の方(注7:令和7年度から令和11年度までの5年間は、65歳を超える方の接種機会を確保するため経過措置が設けられています。)、(2)心臓・腎臓・呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害を有する方、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方(身体障害者手帳1級相当程度)。
- 注7:65歳を超える方に係る経過措置の期間中、(令和7年度から令和11年度まで)は、5歳ごとの年齢(70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳)の方も、定期接種の対象者になります。このため、令和7年4月の時点で65歳以上の方は、経過措置期間中に1度定期接種の対象者となります。ただし、100歳を超える方は、令和7年度に限り、定期接種の対象者となります。
「帯状疱疹予防接種(定期接種)対象者確認表」を確認いただくことで、ご自身がいつ定期接種の対象者となるか確認いただけます。 - 注8:自己負担金免除について:市民税非課税世帯、生活保護世帯に属する方、中国残留邦人等支援給付制度受給者の方は無料です。
市民税非課税世帯の方は、接種する年度の介護保険料決定通知書、生活保護世帯の方は生活保護費支給票(仙台市以外から生活保護費を受給している場合は、生活保護受給証明書など)、中国残留邦人等支援給付制度受給者の方は同制度の本人確認証を当院に提示していただくか、事前に仙台市へ自己負担金免除の申請が必要です。詳細は 仙台市ホームページ(高齢者の定期予防接種自己負担金免除申請) をご確認ください。 - 注9:仙台市に住民票があり、対象年齢のお子さんが対象になります。2期(9歳の誕生日の前日から13歳の誕生日の前日まで)と、特例対象者(平成17年度から平成21年度までの接種の積極的な接種勧奨の中止によって接種の機会を逃したお子さん)に対して、20歳になるまでの間に、残りの回数分の定期予防接種を実施しています。当院は中学生以上を対象にしているため、2期対象者の場合、12歳以上である必要があります。
- 予防接種で感染対策、重症化予防
- インフルエンザワクチン
- 肺炎球菌ワクチン
- 新型コロナウイルスワクチン
- 風しんの抗体検査・予防接種
- HPV(子宮頚がん予防)ワクチン
- 帯状疱疹ワクチン
- 成人向けRSウイルスワクチン
予防接種で感染対策、重症化予防
予防接種は、感染症から体を守ることを目的に行います。体に病原体の一部を事前に少量入れて免疫システムを訓練し、実際に感染した際に速やかに対処できるようにすることです。予防接種を受けることで、特定の感染症にかかるリスクが減少します。一部の感染症は、後遺症や合併症を引き起こすことがありますが、予防接種を受けることでこれらを未然に防ぐことができます。
また、多くの人が予防接種を受けることで、病気の広がりを防ぎ、社会全体を守ることができます。これにより、予防接種を受けられない赤ちゃんや免疫力が低下している方々も間接的に守られます。
予防接種を推奨する方
1.乳幼児や小児
乳幼児や小児:乳幼児は免疫力がまだ十分に発達していないため、定期的に推奨される予防接種を受けることが重要です。(かかりつけの小児科へご相談ください。)
2.高齢者
年齢とともに免疫力が低下するため、インフルエンザや肺炎球菌感染症などの予防接種が推奨されます。当院で接種可能です。お気軽にご相談ください。
3.慢性疾患を持つ方
心臓病、糖尿病、呼吸器疾患など、慢性疾患を持つ方は感染症にかかると重症化しやすいため、インフルエンザや肺炎球菌などの予防接種が特に重要です。当院の専門分野である循環器系の疾患でも、予防接種によって合併症を予防できるケースが多々あります。特に心臓病をお持ちの方は、予防接種をご検討ください。
4.妊婦さん
妊婦さんは、自身だけでなく胎児を守るために、インフルエンザ等の予防接種が推奨されることがあります。接種の時期や不安な点については、かかりつけの医師にご相談ください。
5.医療従事者
病院・クリニックなどの医療機関で働く方、医療従事者は患者さんや自分自身を感染から守るために予防接種を受けることが求められます。
6.国際旅行者
特定の国や地域に旅行する際には、その地域特有の感染症に対する予防接種が推奨されることがあります。(黄熱病やA型肝炎など)
7.免疫力が低下している方
HIV感染者や免疫抑制薬を服用している方など、免疫力が低下している方も、医師と相談しながら適切な予防接種を受けることが重要です。
一般的に健康な成人も、定期的な予防接種(例えばインフルエンザワクチン)を受けることで、自分自身や周囲の人々を守ることができます。予防接種は、個人の健康だけでなく、家族や社会全体の健康を守る大切な手段です。 接種に関する疑問や不安がある場合は、医師と相談し、適切な決定を行うことをお勧めします。
インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスから身を守るための予防接種です。インフルエンザは毎年流行する可能性があり、特に高齢者や慢性疾患を持つ方にとっては、重症化するリスクが高い感染症です。
インフルエンザワクチンは、一般的に不活化された(つまり、病気を引き起こさない)インフルエンザウイルスの成分が含まれています。インフルエンザウイルスは非常に変異しやすいため、ワクチンも毎年更新されます。その年に予測される流行ウイルス株に対応するためのワクチンが製造されます。
ワクチン成分が体内に導入されることで、免疫システムがウイルスを認識し、実際のウイルスが体内に侵入した際に速やかに対応できるようになります。そのため、ワクチンは重症化や合併症の予防に特に効果的です。また、予防接種を受けることで、インフルエンザにかかるリスクが減少し、仮にかかっても症状が軽くなることが多いです。
インフルエンザワクチンは、特に高齢者、妊婦、慢性疾患を持つ方、小児、そして医療従事者に対して推奨されています。また、家族や周囲の人々を守るために、健康な成人も毎年接種することが望ましいとされています。シーズン前に医師と相談して接種することをお勧めします。
インフルエンザワクチンの副作用
一般的に安全ですが、接種部位の痛みや赤み、軽度の発熱や倦怠感が生じることがあります。これらの副作用は通常軽度で一時的です。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は、肺炎・気管支炎・敗血症・髄膜炎などさまざまな感染症を引き起こす細菌です。日本人の高齢者の約3〜5%では、この菌が鼻や喉の奥に常在しているとされており、体力や免疫力が低下したときに発症することがあります。高齢者・慢性疾患のある方・免疫力が低下している方は特に重症化しやすいため、ワクチンによる予防が重要です。
肺炎球菌ワクチンの種類
肺炎球菌にはたくさんの「型(血清型)」があり、ワクチンはそのうちのいくつかの型に対して効果があります。現在、日本では主に以下のワクチンが高齢者に使用されています。
PPSV23(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン、商品名:ニューモバックスNP)
23種類の血清型に対応しています。令和7年度(2025年4月〜2026年3月)まで、高齢者を対象とした定期接種に使用されています。
PCV20(20価肺炎球菌結合型ワクチン、商品名:プレベナー20)
20種類の血清型に対応しています。PPSV23と比べて、接種後に免疫記憶を持つ細胞(メモリーB細胞)が作られるという特徴があります。これにより、再び肺炎球菌が体内に侵入したときにも、すばやく抗体を産生して感染を防ぐ効果が期待できます。令和8年4月1日(2026年4月)から高齢者の定期接種ワクチンとして切り替わります。
PCV21(21価肺炎球菌結合型ワクチン、商品名:キャップバックス)
2025年8月に国内で高齢者・ハイリスクの方に対して承認された新しいワクチンです。21種類の血清型に対応しており、現時点での研究データでは、実際の感染原因となっている血清型に対するカバー率がPCV20よりも高いとされています。現在は任意接種(全額自己負担)として接種可能です。
定期接種について
定期接種とは、国が費用の一部を公費で負担する予防接種です。接種費用の一部が助成されるため、自己負担額が軽減されます。
令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の定期接種
- 対象:65歳の方、または60歳以上65歳未満で心臓・腎臓・呼吸器の機能に著しい障害がある方など
- ワクチン:PPSV23(ニューモバックスNP)
- 自己負担額:5,000円(仙台市の場合)
- 注意:過去にPPSV23を接種したことがある方は定期接種の対象外です。
令和8年度(2026年4月)以降の定期接種
- 対象:65歳の方、または60歳以上65歳未満で心臓・腎臓・呼吸器の機能に著しい障害がある方など
- ワクチン:PCV20(プレベナー20)に変更
- 自己負担額:8,000円(仙台市の場合)
- 注意:過去にPPSV23やPCV20を接種したことがある方は定期接種の対象外です。
なお、高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期接種は生涯で1回のみとなります。
自己負担金の免除について(仙台市)
市民税非課税世帯・生活保護世帯に属する方、中国残留邦人等支援給付制度受給者の方は無料で接種できます。
65歳以降の接種の考え方
すでにPPSV23を接種済みの方
定期接種の対象外となりますが、前回の接種から1年以上経過していれば、任意接種としてPCV20またはPCV21を接種することが可能です(全額自己負担)。
まだ肺炎球菌ワクチンを一度も受けたことがない方
定期接種の対象の方はまずPPSV23(令和7年度まで)またはPCV20(令和8年度以降)の定期接種をお受けいただけます。任意接種として、PCV20・PCV21という選択肢もあります。接種スケジュールについてはお気軽にご相談ください。
以前に肺炎球菌の結合型ワクチンを接種したことがある方
接種歴によって次のワクチンの種類や接種間隔が異なります。お手元の接種記録をご持参の上、お気軽にご相談ください。
特にワクチン接種をお勧めする方
糖尿病・慢性呼吸器疾患・慢性心疾患・慢性腎疾患・慢性肝疾患のある方、がんや免疫抑制状態にある方は、肺炎球菌感染症が重症化するリスクが高いため、積極的な接種をお勧めします。
副作用について
肺炎球菌ワクチンは全体的に安全性の高いワクチンですが、接種後に以下のような症状が生じることがあります。これらは通常、数日以内に自然に改善します。重篤な副反応はまれです。
- 接種部位:痛み・腫れ・赤み
- 全身症状:倦怠感・頭痛・発熱・筋肉痛
接種についてご不明な点や、既往歴・内服中のお薬などで不安がある方は、接種前にお気軽にご相談ください。
新型コロナウイルスワクチン
新型コロナウイルスワクチン(COVID-19ワクチン)は、ウイルスによって引き起こされるCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)から身を守るために開発されたワクチンです。このウイルスは世界中で広範な感染を引き起こし、特に高齢者や基礎疾患を持つ方々にとって重症化のリスクが高い感染症です。
新型コロナウイルスワクチンは、感染リスクを減少させるだけでなく、感染した場合でも重症化や死亡のリスクを大幅に低減させる効果があります。また、接種者の間でのウイルスの拡散を抑制する効果も期待されています。
ワクチンの効果は時間とともに減少するため、追加接種(ブースター接種)が推奨されています。特に新しい変異株に対応するためのブースター接種が行われています。
ほぼ全ての成人が接種対象となっており、特に高齢者、基礎疾患を持つ人、医療従事者などは優先的に接種が推奨されてきました。現在では接種対象が拡大され、若年層や子供にも接種が進められています。
新型コロナウイルスワクチンの副作用
ワクチン接種後に、注射部位の痛み、疲労感、頭痛、発熱などの副作用が報告されていますが、通常は軽度で数日以内に改善します。稀にアナフィラキシーなどの重篤な副作用が報告されていますが、これも非常に稀です。
風しんの抗体検査・予防接種
風しんの抗体検査
風しんの抗体検査は、風しんに対する免疫があるかどうかを確認するための検査です。自分の免疫状態を把握し、必要であれば予防接種を受けることで、風しんの感染を防ぎ、次世代を守るための大切な取り組みです。
現在の実施期間は令和7年(2025年)4月1日から令和8年(2026年)3月31日までです。
検査の目的
風しん抗体検査は、以下の3つの目的で行われます。
- 風しんに対する免疫があるかを確認すること
- 先天性風しん症候群(胎児への影響)の予防
- 風しんの感染拡大を防ぐこと
検査をおすすめする対象者
特に以下の方に検査が推奨されます。
- 妊娠を希望する19歳から49歳の女性(妊娠中の方は対象外)
- 風しんの抗体価が低いことが判明している妊婦と同居している方
- 風しんの予防接種履歴があり、かつ風しんの抗体価が低いことが判明している妊娠を希望する19歳から49歳までの女性と同居している方
なお、過去に風しんの抗体検査を受けた結果、十分な量の抗体があることが判明している方は対象外です。
検査方法
- 事前にWEBから予約をしてください(「初診・初めての方」を選択してください)。
- 来院後、風しん抗体検査問診票に記入し、対象者の確認を受けます。
- 採血して抗体検査(HI法)を実施します。
- 後日、結果の説明を行います。
抗体が少ない場合は予防接種が推奨されます。抗体が十分な場合は予防接種の必要はありません。
検査費用
仙台市に住民票があり、上記の対象者のいずれかに該当する方は無料で検査を受けることができます。
注意点
- すでに十分な抗体が確認されている場合は、検査の対象外となります。
- 検査の際には本人確認書類(マイナンバーカードなど、住所・年齢が確認できるもの)が必要です。対象者によっては、妊婦の風しん抗体検査結果や母子健康手帳など、追加の書類が必要になる場合があります。
- 実施方法や対象者はお住まいの自治体によって異なります。仙台市以外にお住まいの方は、お住まいの自治体の情報をご確認ください。
HPV(子宮頚がん予防)ワクチン
中学生以上の方が対象
HPVワクチンは、子宮頚がんの主な原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。ワクチン接種により、子宮頚がんのリスクを大幅に低減できることが海外の研究で示されています。また、早期の接種(若年層での接種)がより効果的であることが報告されています。
HPVワクチンは子宮頚がん予防に有効な手段ですが、100%の予防はできません。そのため、ワクチン接種後も定期的な子宮頚がん検診を受けることが推奨されます。ワクチン接種と定期的な検診の両方を行うことが、子宮頚がん予防の最も効果的な方法とされています。
当院では、中学生以上を対象としたHPVワクチン接種を行なっています。
HPVワクチンの対象者
- 小学校6年生から高校1年生相当の女子が定期接種の対象です。
→ ※ 当院では中学生以上を対象とさせていただきます。 - 標準的な接種期間は中学校1年生(13歳になる学年)の女子です。
HPVワクチンの種類
現在、日本で使用されているHPVワクチンは3種類あります。
- 2価ワクチン(サーバリックス)
- 4価ワクチン(ガーダシル)
- 9価ワクチン(シルガード9)
効果
- HPVワクチンは子宮頸がんの原因となるHPVの感染を予防します。
- 9価ワクチンでは、子宮頸がんの原因の約90%を防ぐことができます。
接種スケジュール
- 15歳未満で初回接種する場合:2回または3回の接種
- 15歳以上で初回接種する場合:3回の接種が必要
定期接種
- 定期接種対象者は公費(無料)で接種を受けられます。
- キャッチアップ接種(公費での新規開始)は令和7年(2025年)3月31日をもって終了しました。
ただし、令和4年(2022年)4月1日〜令和7年(2025年)3月31日の間にHPVワクチンを1回以上接種した方は、経過措置として令和8年(2026年)3月31日まで残りの接種を公費(無料)で完了することができます。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因である水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus: VZV)が、 体内に潜伏したまま加齢や免疫力の低下をきっかけに再活性化することで発症します。体の左右どちらかに、ピリピリ・ズキズキする痛み・赤い発疹や水ぶくれが出現します。皮膚症状は、かさぶたとなって治癒し、同時に痛みも治まります。

帯状疱疹の症状は通常、体の左右どちらかの神経に沿って帯状に現れます。多くは上半身にみられ、上肢~胸背部が約30%、腹背部が約20%です。顔面、特に目のまわりに現れることもあります。
帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹の合併症で最も頻度の高い後遺症に、皮膚症状が治った後も続く帯状疱疹後神経痛 (PHN:Post-Herpetic Neuralgia)があります。
- 「焼けるような」「締め付けられるような」「ズキンズキンとする」「電気が走るような」「鋭い引き裂くような」な痛み
- 軽く触れただけで痛みを感じて、「シャツが擦れて痛い」「痛くて顔が洗えない」などの日常生活への影響が出る
50歳以上の帯状疱疹罹患者は、帯状疱疹後神経痛(PHN)に移行しやすく、加齢とともに移行率は高まることから、高齢者ほどPHNになりやすいと言われています。
帯状疱疹後神経痛の予防法
そもそも帯状疱疹にかからないことが一番です。帯状疱疹の発症には、免疫機能の低下が関係しており、加齢の他に拾う、ストレスも免疫機能低下につながります。日頃から十分な休息をとりながら免疫機能の維持を心がけ、免疫機能を低下させる疲労やストレスのない規則正しい生活を送りましょう。
また、50歳以上の方は、帯状疱疹を予防するためのワクチン接種が可能です。
シングリックスとは(有効性)
シングリックスは、帯状疱疹のために開発された、世界初の組み換えサブユニットワクチンです。50歳以上のすべての年齢層で予防効果が認められたと報告されています。50歳以上での有効性は97.2%、70歳以上での有効性は89.8%です。帯状疱疹後神経痛(PHN)の発症予防効果は85.5%と非常に高いです。
弱毒生ワクチンとの比較
| ワクチン種類 | シングリックス | 生ワクチン |
|---|---|---|
| 種類 | 不活化ワクチン | 生ワクチン |
| 接種回数 | 2回 | 1回 |
| 帯状疱疹発症 抑制効果 |
50歳以上:97.2% 70歳以上:89.8% |
51.3% |
| 神経痛 抑制効果 |
50歳以上:100% 70歳以上:85.5% |
66.5% |
| 効果の持続 | 9年以上 | 5年程度で効果減弱 |
| 特徴 | 予防効果が高い 持続期間が長い 高価 |
接種が1回・安価 接種不適当者が多い (生ワクチンのため) |
オーストリア、ドイツ、オランダ、スペイン、アメリカでは、シングリックスのみを推奨している(1)という背景から、当院でも帯状疱疹予防にはシングリックスのみを推奨します。
副反応について
臨床試験の結果では、局所性(注射部位)の副反応が80.8%に認められ、主なものは疼痛(78.0%)、発赤(38.1%)、腫脹(25.9%)でした。全身性の副反応は64.8%に認められ、主なものは筋肉痛(40.0%)、疲労(38.9%)、頭痛(32.6%)でした。
多くの方に一時的な副反応がみられます。しかし、いずれも3日前後で消失することが分かっています。
一部の方では、強い副反応がみられることがあります。38度以上の発熱、強い倦怠感や筋肉痛、関節痛や吐き気など、これらの症状が長引く場合や悪化する場合は、医師に相談してください。
接種対象と接種スケジュール
- 接種対象年齢:50歳以上、または疾病や治療(抗がん剤、ステロイド等)で免疫が抑制されている18歳以上の成人
- 接種回数:2回
- 接種間隔:2回目は1回目から2ヶ月後〜6ヶ月後に接種
- 方法:筋肉内注射 1回あたり0.5 mL
- 同時接種:不活化ワクチンに該当するため、異なる種類のワクチンと同時に接種することができます。
費用について
定期接種の場合
- 1回あたり:11,000円
- 合計金額 :22,000円
仙台市に住民票があり、接種日時点で65歳以上の方
令和7年度〜令和11年度の経過措置期間中は、 70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の方も対象
この期間中に、65歳以上の方は原則1回、定期接種の機会があります
100歳を超える方は、令和7年度に限り定期接種の対象です
18歳以上で、心臓・腎臓・呼吸器の重い障害、 またはHIVによる免疫機能障害がある方 (身体障害者手帳1級相当)
任意接種の場合
- 1回あたり:22,000円
- 合計金額 :44,000円
50歳以上で帯状疱疹の予防を希望している方で、上記の定期接種の条件に当てはまらない方
免疫抑制されている18歳以上の成人で、上記の定期接種の条件に当てはまらない方
ご自身がいつ定期接種の対象となるかは、「帯状疱疹予防接種(定期接種)対象者確認表」で確認できます。 ご不明な点がある場合は、当院までお気軽にご相談ください。
よくある質問
シングリックスを注射すれば、帯状疱疹にかかることないですか?
シングリックスは、帯状疱疹の発症を完全におさえるものではありません。ただし、シングリックスを接種しておけば、発症しても症状が軽くて済みますし、帯状疱疹後神経痛などの後遺症の予防にもつながります。痛みなどの後遺症が残るとQOL(生活の質)が著しく低下するため、ワクチンで帯状疱疹の発症を予防することはとても重要です。
シングリックスは他のワクチンと同時に接種できますか?別々に打つ場合、間隔はどれくらいあければいいですか?
シングリックスは不活化ワクチンですので、異なる種類の不活化ワクチンと同時接種が可能です。同時に接種しない場合でも、不活化ワクチン同士では接種間隔に制限はありません。
シングリックスと注射生ワクチン(麻しん、風しん、おたふくかぜ、など)との同時接種は可能ですが、同時接種を行わない場合には、注射生ワクチン接種後に27日以上あけてシングリックスを接種します。一方、シングリックス接種後に注射生ワクチンを接種する場合には、接種間隔の制限はありません。
シングリックスは2回接種が必要なワクチンで、2回目は1回目から2〜6か月後に接種します。この期間中に他のワクチンを接種することも、上記のルールに沿って可能です。 詳しい接種間隔のルールについては、ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせをご参照ください。
水ぼうそうにかかったことがないのですが、シングリックスを打つべきですか?
水ぼうそうは罹患しても自覚がないことがあります。しかし、日本の成人のおよそ9割は体内に水痘・帯状疱疹ウイルスを持っていると考えられています。そのため、水ぼうそうに罹患した自覚がなくても帯状疱疹を発症する可能性は否定できません。
帯状疱疹の発症率は加齢に伴って高くなり、80歳までに3人に1人は発症するといわれています。そのため、水ぼうそう罹患歴がない、あるいは不明な場合でもシングリックスを接種することは有意義だと考えられています。
帯状疱疹になったことがあるのですが、シングリックスを打つ必要はありますか?
帯状疱疹発症歴がある場合、すでに抗体を獲得している可能性がありますが、帯状疱疹は再発する可能性のある病気です。シングリックスは再発予防にも効果が期待できるので、接種することを推奨しています。
参考文献
- (1) Expert Rev Vaccines. 2021 Sep;20(9):1065-1075. A practitioner's guide to the recombinant zoster vaccine: review of national vaccination recommendations PMID: 34311643
成人向けRSウイルスワクチン(アレックスビー)
※なお、アブリスボ(別のRSウイルスワクチンで、妊婦を対象とした製剤)は当院では取り扱っておらず、本記事の対象ではありません。用途や対象が異なりますので、混同しないようご注意ください。
RSウイルスとは
RSウイルスは、一般的には乳幼児の呼吸器感染症の原因ウイルスとして知られています。しかし一方で、高齢者や基礎疾患のある成人においても、肺炎などの重篤な呼吸器感染症を引き起こすことがあります。
RSウイルスは、生涯にわたって何度も感染と発症を繰り返すことが特徴で、過去に感染したことがあっても再感染を防ぐことはできません。また、RSウイルス感染は、肺炎を引き起こすきっかけとなることもあります。
日本では、RSウイルス感染症により、毎年60歳以上の成人で約63,000人が入院し、約4,500人が院内で亡くなっていると推定されています。
RSウイルスが肺炎を引き起こす仕組み
RSウイルスは、上気道(鼻やのど)に感染したあと、気道の細胞を傷つけながら増殖し、感染が下気道へと広がることがあります。その結果、気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。
とくに高齢者や基礎疾患のある方では、RSウイルス感染をきっかけに下気道の炎症が強まり、肺炎を発症したり、細菌感染が重なって重症化することもあります。
このように、RSウイルスは単なる「かぜ」の原因にとどまらず、肺炎の引き金となる感染症として注意が必要です。
RSウイルス感染が起こりやすい環境
RSウイルスは、飛沫や接触により感染しやすく、以下のような環境では感染が広がりやすいとされています。
- 家庭内(乳幼児や学童から成人・高齢者へ)
- 乳幼児の世話や接触が多い環境
- 介護施設や高齢者施設などの集団生活の場
とくに、お孫さんや乳幼児と接する機会が多い方や、慢性疾患をお持ちの方では、RSウイルス感染による影響が大きくなる可能性があります。
RSウイルス感染症の予防の重要性
現時点では、RSウイルス感染症に対して、発症後すぐに使用できる有効な抗ウイルス薬はなく、治療は対症療法が中心となります。
また、RSウイルスは一度感染しても十分な免疫が得られないため、再感染を繰り返す可能性があります。
そのため、重症化リスクの高い方においては、予防が特に重要と考えられています。
成人におけるRSウイルス感染症の重症化リスク
RSウイルス感染症は、以下のような方で重症化リスクが高いことが知られています。
- 高齢者
- 心疾患(心不全、虚血性心疾患、弁膜症、不整脈など)のある方
- 慢性呼吸器疾患(喘息、COPDなど)のある方
- 糖尿病、慢性腎臓病、慢性肝疾患のある方
- 免疫機能が低下している方
- 肥満や神経・神経筋疾患を有する方
RSウイルス感染は、心不全や慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を増悪させる要因となることがあり、循環器疾患をお持ちの方にとっても注意が必要な感染症です。
RSウイルスワクチン(アレックスビー)とは
アレックスビーは、RSウイルスによる感染症の発症および重症化を予防する目的で開発された、アジュバント添加遺伝子組換えRSウイルスワクチン(不活化ワクチン)です。
膜融合前型で安定化したRSウイルスFタンパク質を抗原とし、免疫応答を高めるための専用アジュバントが使用されています。
接種対象者について(2025年6月時点)
現在、日本においてアレックスビーは、以下の方を対象に承認されています。
- 60歳以上の成人
- RSウイルス感染症が重症化するリスクの高い50~59歳の成人
心疾患、慢性呼吸器疾患、糖尿病、慢性腎臓病などの基礎疾患を有する方では、50歳代でもRSウイルス感染症の重症化リスクが高いことが考慮されています。
18~49歳への適応拡大について(重要)
現在、RSウイルス感染症が重症化するリスクの高い18~49歳の成人を対象としたアレックスビーの適応拡大について、厚生労働省に承認申請が行われています(2025年6月)。
この申請は、第IIIb相臨床試験において、免疫応答および安全性が確認された結果に基づくものです。
承認された場合、アレックスビーは、この年齢層を対象とする本邦初のRSウイルスワクチンとなる可能性があります。
※現時点では、18~49歳の方への接種は承認前であり、当院では実施していません。
接種回数・接種方法
- 接種回数:1回
- 接種方法:筋肉内注射
RSウイルスワクチンは、現時点では定期接種ではなく任意接種(自費)です。
他のワクチンとの同時接種
アレックスビーは不活化ワクチンですので、異なる種類の不活化ワクチンと同時接種が可能です。同時に接種しない場合でも、不活化ワクチン同士では接種間隔に制限はありません。
アレックスビーと注射生ワクチン(麻しん、風しん、おたふくかぜ、など)との同時接種は可能ですが、同時接種を行わない場合には、注射生ワクチン接種後に27日以上あけてアレックスビーを接種します。一方、アレックスビー接種後に注射生ワクチンを接種する場合には、接種間隔の制限はありません。
詳しい接種間隔のルールについては、ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせをご参照ください。
副反応について
主な副反応として、以下が報告されています。
- 接種部位の痛み、腫れ
- 倦怠感
- 筋肉痛
- 関節痛
- 頭痛
- 軽度の発熱
多くは数日以内に自然に軽快します。重篤な副反応はまれです。
